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金沢の建築意匠
こんにちは、設計の山崎です!
まったく雪の降らない1月でしたが、今週の水~金曜日にかけて最大の寒波が来るみたいですね><
毎年スキーに行くのを楽しみにしているのですが今年はまだ行けず、今回の雪で滑れるほど積もるといいんですが、、、
さて金沢では相変わらず建築ラッシュが続いており、昨日も尾張町に新たな高級ホテルの計画が明らかになったり、駅西の開発に合わせ金沢百番街のリニューアル工事が発表されるなど「ちょっと作りすぎじゃないか?」と心配になるほどあちらこちらで新しい建物が作られています。
休日の外出時に見て回っているのですが、けっこう写真が集まって来たのと、最近の流行などをいろいろ考えていたのでご紹介いたします。
こちらは2018年1月に開業した石川県立中央病院
エントランスや待合、会計など随所にルーバーのデザインが施されています。
ルーバーは全て凹型に加工されており、遠目に見ても近くで見ても同じような細かなピッチに見える工夫が施されていました。
タイルの張り方に勝ち負けを付けず、出隅の角を強調する最近流行りの張り方も使われていました。
続いて2019年1月OPENの三井ガーデンホテル金沢
ルーバーと黒を組み合わせるモダンデザインに、金箔や加賀友禅などの金沢らしい意匠を加えた、素晴らしいデザインでした。照明の使い方もとても綺麗です。
床の大判タイルはランダムに黒のタイルを用いていますが、これはどこに何枚・どういうバランスで配置するかかなり悩んだんだろうなぁとしみじみ思います。
次に2018年10月完成のNHK金沢放送局
ファサードは大きなルーバーに角度を付けて並べていく、ルーバー亜種?のデザイン。
これはお隣富山県で2015年8月に、著名な建築家隈研吾さんの手で作られた富山キラリにも見られるデザインです。近くでは某ST林業さんの社屋にも見られますし、今から着工する石川県立図書館でも類似するデザインです。
魅力的ですが、これはなかなか再現の難易度が高いデザインですね、、、
インテリアはルーバーを天井までつなげていくデザイン。先ほどの富山キラリと合わせて最近よく見かけます。
ここまで来ると分かってきますが、見事にルーバーデザインばかりです。
インテリアのブームにも流行り廃りがあり、だいたい5~6年で新しいブームが起こると言われているのですが、今回のルーバーブームはもう7~8年続いており、むしろさらに広がっています。
これは思うに、ちょうど次のデザイン(おそらくカーテンウォール系のデザイン)が来ようとしているタイミングで東京オリンピックが決まり「日本らしい和のデザインで海外の方をもてなそう」という風潮が起こったのではないかと感じます。
昨年10月に開業した武蔵が辻のホテルフォルツァや
まだ建設中ですが近江町ふれあい館など、新しい建物の大半がルーバーデザインです。
駅西のハイアットや、もうすぐ完成する金沢港クルーズターミナルなど違う意匠を用いた建物もありますが、明らかに偏っています。
これは全国で広がっているルーバーデザインのブームが、特に金沢では「ひがし茶屋街の千本格子」などの伝統と重なり受け入れられているのではないかと思います。
去年11月にOPENした世界的高級ホテル、アマン京都や(一泊56万円から・・・)
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有名どころでいうと東京の新国立競技場など、日本全体で今後もルーバーデザインの建築は増えていくと思います。
まだ住宅にも取り入れやすいデザインなので、たまに僕も使っていますし他社さんの施工事例などをみても見かける機会が多いです。
とはいえやはりこういう物を取り入れるのは価格が高いです><
今度ゴールデンウィークにオープンするセイダイの直江モデルにも、控えめにですがちょこちょこ入れています。どこに使われているかはぜひ探しに来てください^^
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本当はもう一つリンクページを貼りたいんですが、写真を使いすぎてもう貼れなくなってしまいました、広報さんごめんなさい!^^;
設計の山崎でした、それではまた^^
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