COLUMN
家づくりコラム
No.40≪セイダイの新築≫地震が起こった後の建物対策【金沢市・野々市市・白山市・内灘町の新築住宅】
こんにちは!石川県金沢市・野々市市・白山市・内灘町を中心に家づくりをしている新築注文住宅会社のセイダイハウジングミライロです。
令和6年能登半島地震から2ヵ月が経とうとしています。未だ余震も続き、気を許せない事態です。セイダイハウジングミライロにも、耐震や修理依頼などたくさんのお問い合わせを毎日いただいています。
地震の多い日本とはいえ、地震がいざ起きた時の知識は備えていないものだと
今回、自分自身の経験を踏まえて改めて感じさせられました。
今回のコラムは、
「地震被害を受けた建物について」
「地震が起きた後自分で出来る自宅のチェックリスト」
「耐震診断のすすめ」
についてまとめています。
・被災した建物はどうなるの?
・地震を経験し、倒壊はしていないが今住んでいる家は大丈夫なの?
・最近地震が多くて、家の耐性に不安を感じている…
そんなご家族様はどうぞ最後まで読んでみてください。
地震が起きた際の建物の対策について知るきっかけになれば幸いです。
★地震被害を受けた建物について
地震被災地での建物の判定には、
・応急危険度判定
・被災度区分判定
・罹災(りさい)証明
の3つがあります。
応急危険度判定
出典:日本建築防災協会<https://www.kenchiku-bosai.or.jp/assoc/oq-index/>
応急危険度判定とは、まず地震直後速やかに、倒壊や部材落下等の二次災害を防ぐために行う外観チェックのことです。
チェックは「応急危険度判定士」という専門家が行います。短期間の間に多くの建物を判定する必要があり、講習を受けた建築士等の民間判定士による協力のもと、行政により実施されます。
「危険(赤)」「要注意(黄)」「調査済(緑)」で各建物を表します。
建物を使う所有者や通行する人たちに見てわかりやすく情報提供をするのが目的です。
被災区分判定
「危険(赤)」といっても、全壊から屋根瓦の落ちたものまで様々です。先ほどの「応急危険度判定」で判断したものからさらに細分化していきます。
これも講習を受けた建築士等の専門家が建物に立ち入り判定を行います。
建物の沈下、傾斜や構造の損傷状態を把握し、解体しかないのか、直せば継続して住めるのか、直して住む場合はどのような補修をしたら良いのかを判断し、震災復旧に繋げていきます。
この調査は建物所有者と専門家が契約を結び実施されます。
できるなら直して住み続けたいのが住民の願いですし、行政の廃材処理や仮住まい負担軽減にも繋がっていくことが目的となります。
罹災(りさい)証明
罹災証明とは、被災者の住まう家の被害程度を各市町村が証明するものです。被災者本人が申請することで、罹災証明書が発行されます。
罹災証明書があれば各種支援を受けることができるので、できるだけ早めに申請をすることが望ましいです。
具体的な支援は自治体によって変わりますが、
・被害のあった家や土地の固定資産税が一時的に免除
・被災者生活再建支援金の支給
・仮設住宅入居の優先や災害復興住宅の融資が受けられる
などがあります。
★地震が起きた後、自分でできる自宅のチェックリスト
幸いにも倒壊までは至らないものの、実際に地震を経験した場合どの様にしたらよいのでしょう。
まずはお住いの家での被害を最小限に食い止めるためにチェックしてほしいポイントがあります。
◆外壁や基礎のひび割れ
建物が傾いてしまった可能性があります。ひび割れから雨漏りの心配もあります。
◆室内の壁のひきつれ、ひび割れ
大きな力が加わったことにより変形の可能性があります。
◆タイルのヒビ割れ、瓦の落下
雨漏りの原因やけがの元につながるおそれがあります。
◆窓やドアの開け閉めがしづらい
こちらも建物が変形、傾いてしまった可能性があります。
◆床下が湿っぽい
給排水管の水漏れの可能性があります。
◆建物周囲の地面にぬかるみがある
家の前の給排水管が破損している可能性があります。
まずは目視にてチェックしたのち、専門の業者に調査を依頼してください。この際、「なぜここに負担がかかったのか」根本を探っての修理、補修が重要となることを覚えておきましょう。
残念なお話ではありますが、災害地を狙った悪徳な業者が存在していることは確かです。
いつも見てもらっている業者・信頼できる業者、親しい方のご縁を伝っての業者に見てもらうことがベストな選択です。
★耐震診断のすすめ
地震の多い日本で暮らしている今、ご自身の住んでいる家が地震に耐えられるかどうか不安に感じる方も多いでしょう。
「耐震診断」は、現在の家の地震に対する耐性を数値化して知ることができます。
耐震診断とは
昔の基準で建てられた建物を、現在の耐震基準に沿って安全性を調べることです。
ご自身で出来る簡易診断もありますが、信頼できる専門業者に相談すると確実です。
新しい基準で出来た建物でも、劣化が懸念される場合は診断をおすすめします。
調査結果で安心できない場合は、耐震の補強工事が必要になります。
耐震診断の内容
参考・出典:日本耐震診断協会<https://www.taishin-jsda.jp/seismic.html>
耐震診断の流れですが、まずは予備調査を行い、それを踏まえて現地調査である「一次診断」「二次診断」「三次診断」へ進みます。この耐震レベルは診断者の判断で必要に応じてどれか一つの調査が行われます。
診断結果によっては
・改修設計
・改修工事
とステップを進めていくことになります。
耐震診断に必要なコストと時間
費用についてですが、自治体によっては補助金の対象となるので安く抑えられるケースが多いです。
木造住宅であれば、だいたい10~30万程度とされています。平屋建てか2階建てか、延床面積によっても費用は異なります。
また、耐震補強工事はお見積りからの別途費用となります。
工期は3~4か月ほどかかります。余裕をもってスケジュールを組む必要があります。
また、耐震診断する際に家の図面がないと、調査費用や図面作成費用がかさんでしまうため、手元に家の完成時の図面を用意しておきましょう。
★まとめ
いかがでしたでしょうか。
まず地震の被害を受けたら、信頼できる業者へ一言お声かけ下さい。
そして、自分たちの暮らしは自分たちで守るという意識を心掛けたいものですね。
お家づくりは多くの人が一生に一回の、大切なお買い物です。安心できる家作りが得意なセイダイハウジングミライロでは、いつでもご相談受付中です。北陸、石川県エリア周辺のお家づくりはセイダイハウジングミライロにお任せください!
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