COLUMN
家づくりコラム
No.52≪セイダイの新築≫ GX志向型住宅の「共通要件」、その意外なハードルとは?【金沢市・野々市市・白山市・内灘町の新築住宅】
GX志向型住宅の「共通要件」、その意外なハードルとは?
こんにちは! 石川県金沢市・野々市市・白山市・内灘町を中心に家づくりをしている新築注文住宅会社の株式会社セイダイ ハウジングミライロ事業部です。
「GX志向型住宅」には、4つの基準をすべて満たす必要がありますが、その中でも地域に関係なく全国共通で求められるのが以下の2点です。
①断熱等性能等級6以上(石川県では主にUA値0.46以下)
②再生可能エネルギーを除く一次エネルギー消費量を35%以上削減
一見すると、UA値0.46をクリアすれば、あとは設備のグレードを少し上げるだけで35%削減も達成できるのでは?…と思われるかもしれません。
しかし、現実はそう甘くありません。
エネルギー削減率には、地域区分や設備構成とのバランスが大きく関わってきます。
たとえば、同じ断熱性能の住宅でも、地域が変われば「削減率」も変わるのです。
地域によってハードルも変わる?
弊社の主力商品「SHS(セイダイハウジングシステム)」であれば、UA値0.46は問題なくクリアできます。
しかし石川県内でも、金沢・野々市・旧松任・小松などの6地域では比較的条件を満たしやすいのに対し、5地域になると同じ設備仕様でも削減率が足りないケースが出てきます。
つまり、「ちょっとグレードを上げればOK」とは限らず、断熱・遮熱性能のバランス調整や、設備の選択がより重要になるのです。
エネルギー消費の主役は「給湯」と「暖房」
住宅で使われる一次エネルギーの中で、もっとも割合が大きいのは給湯と暖房です。冷房は、実はそこまで大きなエネルギーではありません。
例えば、
●夏の冷房:屋外と屋内の温度差は平均10℃未満
●冬の暖房:15〜20℃近い差があり、エネルギー消費も多くなる
さらに給湯についても、冬はちょっと手を洗うだけでもついお湯を使いがちですよね。
冷たい水道水を温めるには、多くのエネルギーが必要になります。こうして見ると、「冬の光熱費が高い」のも納得です。
飲食店とは異なり、住宅は生活の場。お風呂、洗い物、手洗いとお湯を使う頻度が高いため、給湯のエネルギー消費は無視できません。
断熱 or 設備?バランスが大事
給湯に関しては、効率の良い給湯器を選ぶことで改善できますが、暖房のエネルギー削減は工夫の余地が多い分野です。
たとえば弊社では、遮熱性能の高い窓ガラスを標準採用しています。
ところがその「遮熱性能が高すぎる」ために、冬の太陽熱が入りにくくなり、暖房効率に逆効果になるケースも。
これがいわゆる「断熱と遮熱(取得熱)のバランス」です。
最近はあまり聞かれなくなりましたが、「パッシブ設計(自然の力を活かす家づくり)」も、こうした調整に役立つ考え方です。
冬は日射を取り入れ、夏はしっかり遮る。自然の力をうまく味方につけることが、省エネには重要です。
最後に…費用とのバランスも考えたい
いろいろ試してみた結果、「35%削減」を達成する最も確実な方法は、断熱性能をぐっと上げることでした。
…ただし、これは建築費用もぐぐぐっと上がるので、あまり気軽にはおすすめできません(苦笑)
まとめ
「GX志向型住宅」の補助金を受けるための条件は、見た目以上にハードルが高い部分もあります。
しかし、その分だけ、快適でエネルギー効率の高い家を実現できるのも事実です。
性能・コスト・地域性を見極めた上で、最適なバランスを見つけることが成功の鍵となります。
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