COLUMN
家づくりコラム
No.45≪セイダイの新築≫ 制震構造・制震ダンパーとは? 【金沢市・野々市市・白山市・内灘町の新築住宅】
こんにちは! 石川県金沢市・野々市市・白山市・内灘町を中心に家づくりをしている新築注文住宅会社のセイダイハウジングミライロです。
先日の南海トラフ地震臨時情報を受け、ますます日本国内の地震対策への関心が高まっています。
前回地震対策における「耐震」・「免震」・「制震」についてコラムを書いてきましたが、今回はその中でも「制震」にスポットライトを当ててみたいと思います。
★ 「耐震」だけでは不十分?!
前回のコラムでもお話ししましたが、
「耐震構造」とは、建物そのものを強化して地震の揺れに耐える方法です。
日本では、建築基準法によって耐震性が義務付けられており、建物の耐震性は耐震等級によって評価されています。
しかし、耐震だけでは地震対策としては不十分な場合もあります。耐震性が高い建物でも、地震の揺れを完全に抑えることはできず、地震の度に建物に「見えないダメージ」が蓄積されていきます。特に日本のように地震が頻発する国では、小さな地震の揺れが積み重なり、最終的には建物に歪みを引き起こすことがあります。このような状態で大地震が発生すると、建物は大きな被害を受けるリスクが高まります。
ここで制震技術が重要な役割を果たします。制震技術は、地震の揺れそのものを抑制し、建物が受けるダメージを軽減するための技術です。制震装置、特に制震ダンパーは、建物の内部に設置され、地震のエネルギーを吸収・抑制することで、建物の揺れを効果的に低減します。耐震と制震を組み合わせることで、地震に対する建物の耐久性を大幅に向上させることが可能です。
★ 「制震ダンパー」とは?
出典:evoltz
制震ダンパーは、地震の揺れを効果的に吸収し、建物へのダメージを大幅に軽減する装置です。具体的には、揺れを「吸収」「抑制」することで、建物の耐久性を高め、地震による被害を最小限に抑える役割を果たします。制震ダンパーには主に以下の3種類があります。
☆ゴムダンパー
ゴムの弾力性を活かし、地震の揺れを吸収します。メリットは繰り返しの地震にも強いことですが、気温変化に弱く設置場所に制限があるのがデメリットです。
また、ゴムダンパーは比較的大型であるため、設置場所に制約があり、間取りによっては設置が難しい場合もあります。
☆鋼材ダンパー
金属の特性を利用し、揺れを熱エネルギーに変換します。金属を組み合わせて作られているため比較的安価で導入しやすいですが、耐久性が低く、大きな地震には効果的ですが小さな揺れには効果が薄いことがあります。
☆オイル(油圧)ダンパー
内部にオイル(油圧)が封入されており、地震の揺れが発生すると、オイルの抵抗によってその揺れを吸収する仕組みになっています。自動車のショックアブソーバーの技術が応用されているので小さな揺れから大きな揺れまで対応可能です。
設置の自由度が高く、様々な条件に合わせて調整できます。小型であるため設置本数が増えことがありますが、余震にも効果的である点から、多くの建物で採用されています。
★ まとめ
いかがでしたでしょうか。
制震技術は、地震の揺れそのものを抑えることで、建物が受けるダメージを軽減する技術です。耐震と制震を組み合わせることで、相乗効果により安心な生活をサポートすることができます。
耐震ダンパーは、地震から建物を守るための有効な技術です。ゴム、鋼材、オイルなど、さまざまなタイプがあり、それぞれに特徴と利点があります。建物の特性や地域の条件に合わせて最適なダンパーを選ぶことが重要です。
次回は、弊社で激推し中のオイルダンパー
「evoltz」について技術的な解説を含めコラムを書いていきます。
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